コトの始まり

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犬、犬って言うけど取り合えず名前はあって「moru」って呼ばれている。
コトの始まりは僕からだった。
 
 
「犬初め」
 
 
ペットショップで兄妹3匹別々のかごの中に入れられ過ごしていた。
ちょっと年上のお姉さんは「お散歩犬」として別の檻に。
こはちょっとしたワンニャンパーク。
人間カレンダーの休日には家族連れで賑わうところ。
 
 
ある日どうやら飼い主となる人が現れて
僕はあっという間に兄妹から引き離されて現在に至っている。
 
どうして3匹の中で僕が選ばれたのかって理由はね
「一番鈍そうだった」というコトらしいけど
まったく失礼な奴だな。
由緒正しきラブラドール・レトリバーを舐めたらいかんぜよ。
 
 
「やるときゃ、やる」
 
 
それが由緒正しき犬の血ってヤツだぜ。
「鈍そう」「実際鈍い」
・・・・されどラブだぜ。
 
 
「やってやったぜ」
 
 
若い頃はいろいろとね。
あんな事やこんな事、語れば長くなるから
思い出話はおいおい話すとして。
今は残りの時間をゆっくりと過ごしているけれど
尊敬しなさい僕のこと。
 
 
現在14歳になってなお
こんな風にあどけなく、身体の節々の不具合も意に介せず
若いモンにまじって雪遊びなんざ、人間なんかにゃできめぇ・・
まぁ・・・この冬はちょっと卒中ってヤツになったらしいから
ややしばらくヘンになってたらしいけど
その回復も見事なもんで
 
 
 
「びっくりさせてやったぜ」
 
 
病院の先生は「散歩はさせないでなるべく暖かく安静に」って言ったらしいから
飼い主ったら妙に慎重になってたけど
残り少ない時間だからこそ、「散歩もしたけりゃ連れてくよ」って
この頃はミニ散歩だけど、近くの公園まで連れて行ってくれる。
服をがっちり着せられ、足首にはサポーターつきだけど(笑)
 
 
「せいぜい大事にしてくれたまえ」
 
 
そろそろ眠くなってきたから
続きはまたの機会に。