夏のある日に知ったこと
夏に海辺で散歩をしていると
時々波に打ち上げられた命と出くわす。
このとき目の前に現れたのは「カタクチイワシ」
「ピチピチしてますねぇ・・・」
私の傍には「カモメ」がそんな小魚を食べている。
「あ・・・こちらはお食事中でしたか・・・・」
「まさに生きたままですから・・・新鮮そのもの」
「当然の味とは云え、当然美味しいのでしょうねぇ・・・」
次の波がやってきて、打ち上げられた小魚達は
今度は波にさらわれて、海の中へと戻っていった。
「おぉ・・・・カモメさん・・・・お食事がさらわれましたよ。」
「小魚は命を存えたわけですね・・・」
こんな小さな出来事だけど
大きな命のやりとりで、決して小さな出来事ではないのだと
知った去年の夏の日。
願わくば、命の源となる海の環境が美しく澄んだものでありますように・・と願うのです。